二人はこれからもずっと一緒
ああ、幸せ。
お母さん、お父さん、妹、弟、そして私の彼氏である幼馴染が生きていることが何よりもの幸せ。
幼馴染が、生きているということ、
つまり息をしているということ、そして私と真剣に向き合ってくれているということが
私を人妻は世界一の幸せ者にしてくれる。
たまに幼馴染以外の男性とも連絡を取り合うのだが、
会話のペースにしても醸し出す雰囲気にしても無二の人だなあとしみじみと思う。
私を一番に理解しようとしてくれ、
何から何まで世話しようとしてくれ、
ということは無いにしても心の中で私を守ってくれているからこんなに心強いことはない。
人はひとりではいけない。
幼馴染はそのことを私に身を持ってあらわしてくれた。
そして現に人というよりは幼馴染なしでは生きてはいけない状態になってしまったのだが。
幼馴染は小学校から同じクラスで高校までずっと一緒だった。
たまたまクラスの中で悪者にされたときに、
かばってくれたのが出会い系サイトで知り合った人だった。
幼馴染は当時クラスの人からもやし、と呼ばれていたのだけどというかもやしっぽいよねといったのは
私なのだけれど、そのもやしはその瞬間から私のヒーローになった。
その日の夜、ベットの中で幼馴染大好き、と呟いたのを覚えている。
幼馴染、と呼びかけると何だよ、と言って腕を首の後ろに回してくる。
幼馴染は私のこと好き?とDAIGO風に聞くと、好きじゃない別に。
と答える。
もやしの馬鹿やろう、とムスカ風に言うと、
でもお前以外の人間は全く好きじゃない、と真顔で言う。
じゃあ人間の中じゃ私が一番好きなんだねえ、と言ってにやけながら幼馴染に擦り寄る。
幼馴染は苦笑いしながらも、ずっと手を握ってくれている。
きっとこれからもずっと。
そのことを知っているのは今のわたしと幼馴染だけ。
昔のわたしたちに教えてあげたい、二人はずっと一緒なんだよこれからも、って。
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